たとえば、1人当たり利益が100万円の企業において、全従業員に100万円ずつ追加コストを掛けたら1人当たり利益はゼロになる。

そうなれば、会社全体の利益もゼロだ。つまり、1人当たり利益は、従業員1人当たりにかけられる追加コストの上限と解釈することができる。

その追加コストはすべて人件費だとすれば、1人当たり利益は、1人あたり平均あとどれだけ年収を上げられるかを意味していることになる。つまり、1人当たり利益は、その企業の「平均年収上昇余力」と見ることができる。