自己資本

自己資本とは、返済不要の資金調達源のことをいう。ここでいう「資本」とは、「元手資金」という意味合いで使われている。自己資本に対する概念が他人資本である。これは、返済を要する資金調達源のことである。

自己資本と他人資本とは、貸借対照表の右側(貸方)を返済義務の有無で分類した言い方である。したがって、自己資本とは純資産のことであり、他人資本とは負債のことである(下図)。

自己資本と似た言葉に株主資本がある。かつては、自己資本と株主資本もは同義で、いずれも貸借対照表上の純資産を指す言葉であった。

しかし、2006年から日本の純資産の内訳に「株主資本」という区分ができたことによって、株主資本には制度上明確な定義ができた(「自己資本」は制度上の言葉ではない)。「純資産の内訳」ということは純資産の一部なので、日本の制度上は「株主資本」は純資産を意味しない。

現在は、自己資本と株主資本を同じ意味で使うべきではない。