株式

株式とは、細分化された株式会社の社員の地位のことである。つまり、株式とは「株式会社の出資者」という「立場」を意味する抽象的な概念である。株式という地位を有する者が「株主」である。

株式会社は、大量の資金調達を可能にするための仕組みである。それを可能にするために、株式会社ではその必要な資金を少人数に頼るのではなく、大量の細かい単位に細分化することを考えた。それが、「細分化された社員(=出資者)の地位」ということだ。

たとえば、100億円を調達したいときに、それを100億個の株式に分割すれば、1株は1円になる。1株1円ならば一般の市民も無理なく出資できる。株式会社の資金調達方式は、いわば「ちりも積もれば山となる」方式といえる。