税務会計

税務会計は、税務申告を主な目的として決算書を作成する会計である。最も優先される法令は税法(特に法人税法)である。

税法に従った会計処理には、財務会計的には認められない処理も数多くある。そのため、税務申告においては、まず財務会計に従って決算書を作成した後、それを一部修正するという手続きによって税務申告書を作成する。

しかし、中小・零細企業にとって、そのような手続きは面倒であるし、そうする必要性も乏しいため、最初から税法を最優先して決算書を作成することが多い。このような税法を最優先した決算書作成の一連の手続きを俗に「税務会計」と称しているのである。